現地からのレポート

出前講演体験記 岩手県宮古市「森・川・海体験交流事業実行委員会」(1/29)

出前講演体験記 岩手県宮古市「森・川・海体験交流事業実行委員会」(1/29)

2013年02月22日
「期間限定」に関するレポート

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■始まりはドラゴン麺!
今回は、環境省のエコツーリズム推進アドバイザー派遣事業による、
「森・川・海体験交流事業実行委員会」からのご依頼で、岩手県宮古市に伺いました。

前日盛岡入りして、当日の朝、盛岡駅から宮古駅行きのバスで45分の
区界(くざかい)停留所で宮古市おもてなし観光担当の方々と合流し、
区界ネイチャーセンターで簡単な打合せと「森の体験」について説明を受けてから、
道の駅やまびこ館で昼食をとることになりました。

メニューはお店のおすすめ“ドラゴン麺”。辛さを小辛、中辛、大辛から選ぶのですが、
市の方々は小辛を頼んでいたのに、なぜか急に対抗心?が首をもたげて、
口を衝いて出たのは“中辛”でした。
運ばれてきたドラゴン麺は、唐辛子のオレンジ色の上澄みが厚さ1cm位あり、
先ず最初にスープを飲んだら、しばらく次の箸が出せない程の辛さでした
(コップの水が次々と無くなるのは自分だけ)。
何とかドラゴン麺を完食して外に出た頃には、氷点下でもしっかり汗をかいていました。

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■現地視察に思う
その後、閉伊川のほとりで「川の体験」場所、宮古市の海岸部で「海の体験」場所を
見ながら説明を受けました。
川の体験場所は駐車場や川の状況、着替え可能な施設等、申し分のない環境でした。
海の体験場所については、あれだけの高さの防潮堤を越えて、被害をもたらすなど、
やはり東日本大震災の凄まじさや恐ろしさを感じずには居られませんでしたが、
一方、市内随一の観光地である浄土ヶ浜では、復旧されたレストハウスで
ボランティアの方々の活躍の様子を聞き、人間の強さ、知らない者同士が協力する
絆の尊さについて感じることができました。

その日の夜は交流会があり、おもてなし観光担当の方々、環境省の方、
ESD閉伊川大学校の方などと色々なお話ができました。
それにしても山国の者にとっては海の幸は良いものです。

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■意見交換会
2日目の意見交換会には、交流会のメンバーの他に、各地漁協、森林組合、
商工会議所、PTA連合会の各関係者を加えて15名ほどが参加しました。
最初に森・川・海体験交流事業の実施報告を受けてから、宮古の自然を活かした
メニュー作り、地元の学校での利用促進、今後教育旅行を受けるための
実績を重ねる必要性など、それぞれの参加者から多くの意見が出ました。

こうして色々な立場の方々が1つの目的のために意見を交わすことは、
お互いにとって良い刺激になるものです。

最後に私がまとめの話をすることになり、既に交流事業を手掛けているので、
臆せず教育旅行を誘致するために一歩踏み込んだ努力をして頂きたいこと、
震災を乗り越えて行く経験そのものが財産となって、企業や組織の人材育成研修の場
としての企画も可能になること、そして、体験教育で日本全体をより良くするために、
共に前を向いて頑張ることを呼びかけて閉会となりました。

今回は、私にとっては初めて被災地に伺うことになりましたが、粘り強い東北人の魂を感じ、
自分ももっともっと頑張ろうと心に誓うことができました。

宮古の皆さんどうもありがとうございました。またお会いしましょう!
あと、ドラゴン麺、とても辛かったですが、美味しかったですよ。でも今度は小辛にします。

高橋 充

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