皐月のハレの日“ろくべん”と大鹿歌舞伎“を味わう(5/9)催行報告
令和7年5月3日に南信州こだわりの旅「皐月のハレの日“ろくべん”と大鹿歌舞伎“を味わう」が催行されました。前日強い雨が降りましたが、ツアー当日は快晴になり、絶好の歌舞伎鑑賞日和となりました。今回は17名の方にご参加いただき、ツアースタートです。
飯田市内から大鹿村に向かうメインルート沿いは小渋川が流れて、途中には小渋ダムもあります。ツアーでは小渋ダムにも立ち寄りました。
小渋ダムは美しいアーチ型ダムが特徴で、ダム本体の高さは100mを超えます。この時期、新緑とダム湖と青空のコントラストはとても美しいですね。皆さんゆっくり歩きながら、ダムの景色を楽しんでいました。秋は紅葉、冬は雪景色とダムは意外に、ゆっくり景色がみられるスポットです。
大鹿歌舞伎は国重要無形民俗文化財に指定されており、江戸中期から地元の方によって伝承されてきました。化粧、着付け等の準備も村の人が行っております。鑑賞スタイルも、神社境内にある舞台にて公演され、屋外でも鑑賞になります。かしこまっての鑑賞ではなく、座布団を敷いて、ご馳走を食べ、飲みながら歌舞伎を楽しむことが出来ます。
役者の一挙手一投足を見逃さないと、観客も真剣な眼差しで舞台を見つめます。盛り上がる場面では、歌舞伎独特の掛け声や、大量のおひねりが舞台に投げ込まれていました。また今回のツアーでは、歌舞伎ソムリエのおくだ健太郎さんのイヤフォン解説をお楽しみいただきました。現場で生解説をしてくれるので、歌舞伎のストーリーや今後の展開、大鹿歌舞伎の特徴などお話しがありとても楽しかったです。歌舞伎にうとい私でも楽しく鑑賞することができたのでおススメです!
演目が終わると、舞台に役者が勢ぞろいし、観客は万雷の拍手で迎えます。そして締めの「手打ち」が行われます。手打ちのリズムは「シャンシャンシャン、おシャシャのシャン」となっており、役者、観客一体となって、大鹿歌舞伎締めくくりました。
天候にも恵まれ、ハレの日のご馳走“ろくべん”を食べながらの歌舞伎鑑賞となり、大鹿歌舞伎の雰囲気を楽しめて頂けたでしょうか。
大鹿歌舞伎をはじめ、地歌舞伎は堅苦しくなく気軽に歌舞伎楽しめ、役者と観客が作り出す雰囲気が個人的に大好きです。南信州には大鹿歌舞伎の他、下條村にも「下條歌舞伎」伝承されており、毎年秋に公演されていますのでこちらもどうぞ!
今回ご参加された皆様ありがとうございました。
Staff たまっき~