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令和4年 今シーズン無事に終了のご報告

こんにちは。スタッフの児玉です。

2022年は昨年より多くの登山者に芝沢ゲートを利用して頂きました。
昨年は残念なことに4名の遭難死亡事故が発生してしまい、この悲しい出来事が再発されないように今季は遭難対策に力を入れて参りました。

その結果2022年は遭難死亡事故0件となりました!!!

▶ 交通インフラの整備

昨年との大きな違いはいくつもありました。

»山小屋の営業再開

»毎日あるぺん号の就航

»二次交通の再開(飯田・下伊那のタクシー運行)

登山者にとって現地のリアルタイムの情報源として山小屋の役割は、昨年はコロナ禍において営業できなかったからこそ、その存在は大きく様々なリスクや負担が軽減されました。
また飯田や遠山郷までお越しいただいたあと、二次交通を利用した方はタクシーで易老渡まで入山できたことや、東京からの直行便である毎日あるぺん号の役割も多少の不便さが改善されることとなりました。

▶遭難対策

今季取り組んだ遭難対策は大きく3つありました。

(1)登山相談所の開設

(2)ココヘリとの提携

(3)電子登山届コンパスの地域版設定

7月15日から10月16日まで入山者数が増える各週末に、登山口の芝沢ゲートには有人対応の相談所を立ち上げ、登山届の徹底を行いました。約7割の方が登山届を持参もしくは提出済みでしたが、未提出の3割の方にはその場で書いて頂きました。電子登山届Compassと協同で行った地域限定版『遠山郷3座登山届』も簡単に提出できる仕組みになりました。またココヘリのレンタルを開始したことも遭難対策に大きく貢献する結果となりました。その結果、自力下山の遭難事件が1件のみ、他はありませんでした!!

ご協力頂いた関係者の皆様、登山者の皆様、本当にありがとうございました。
死亡事故が0件となったことを心から感謝申し上げます。

信州側からアクセスする南アルプス南部の取り組み

南アルプスの赤石山脈と伊那山脈の間に位置する山村、長野県飯田市木沢(きざわ)を基点に遠山川があり、そこを遡っていくと登山口の芝沢ゲートが、さらに林道の奥に光岳への登り口の易老渡、そして聖岳への登り口に聖光小屋があります。稜線に出ると山小屋は聖平小屋茶臼小屋光岳小屋があります。

11/3に営業終了した光岳小屋と、11/5に営業終了した聖光小屋の小屋番がそれぞれ山から下山して木沢で集まりました。同じ山域で今シーズンから営業再開し、各小屋が無事に終わって本当によかったです。麓では大蔵さんが、登山口では仲山さんが、稜線上では小宮山さんが頑張っていたので無事にシーズンが終えられたことが感慨深かったです。

右から木沢の大蔵さん(麓)、聖光小屋の仲山さん(登山口)、光岳小屋の小宮山さん(稜線)

また来季に向けて頑張っていきます。
引き続きよろしくお願い致します。

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